標準エアー・ベアリング・スピンドルには、駆動機構が標準としては付いておりません。
これらの標準スピンドルを超精密旋盤や研削機などの主軸や砥石軸に応用する場合とか、
真円測定器などの主軸に応用する場合には、ベルトやカップリングによる駆動機構が必要となります。
★モーター直結駆動エアー・ベアリング・スピンドル:
エアー・ベアリング・スピンドルに対する理想的な駆動機構は、フレームのないモーターを
エアー・ベアリング・スピンドルに直接組み込む方式です。PI社は、モーター直接駆動方式を
開発以来20年余の経験を有し、精度を全く低下させることなく、非常に強力で円滑な回転を
安定して出力するモーターとエアー・ベアリング・スピンドルとの結合に成功しております。
更に、PI社では、スピンドルに残留するアンバランス量が認知できる限界までバランスが取れる
特殊バランシング装置を開発しました。これらの開発によって、非同期誤差や、振動や、FRIが殆ど
皆無のモーター直結駆動エアー・ベアリング・スピンドルが完成されております。
PI社では、顧客のニーズを満たすモーター直結型エアー・ベアリング・スピンドルを受注製作
いたしております。 下記オプションが選択できます。
☆モーター型式
ブラッシュレスDCモーター
DCトルクモーター
ACインダクションモーター
☆タコメーター/フィードバック:
エンコーダー(秒単位)
ブラッシュレス・リゾルバー
☆回転速度:
1〜60,000rpm
☆スルースピンドル・バキューム
☆スルースピンドル・クーラント
☆内臓式クランプ機構
☆冷却水用ウォータージャケット
☆使用エアー圧7kg/cu 対応型エアー・ベアリング・スピンドル
☆機械にスピンドルを取り付ける方式
フランジ面利用
フート利用
スピンドル・ハウジング利用
スピンドル・ボディ利用
その他 ★特殊”ブロックヘッド”エアー・ベアリング・スピンドル:
PI社では、標準”ブロックヘッド”エアー・ベアリング・スピンドルのシリーズ
以外に、下記のような特殊スピンドルも製作し、顧客のニーズに応じております。 ☆ローター穴経が63mmの4R型スピンドル
☆ローター穴経が153mmの10R型、10B型スピンドル
☆最大アキシャル負荷容量が8トンの23”サイズ大型エアー・ベアリング・スピンドル
☆深穴研削用砥石スピンドル(60Ф×500mm)
☆平面研削盤砥石軸用強力型エアー・ベアリング・スピンドル ★エアー・スライド:
PI社では、直線案内用精密エアー・スライドも各種製作しています。
駆動はサーボモーター、リニアモーター、あるいはボイスコイルなど、顧客の用途に
応じて選択しております。また、エアー・スライドとエアー・ベアリング・スピンドル
を組み合わせたユニットも製作しております。 ★エアー・ベアリング・スピンドル応用製品:
☆4R TWIN−MOUNT型モーター直接駆動万能スピンドル:
4R型スピンドルを組み込んだ横置き、縦置き自在のエアー・ベアリング・スピンドルです。
最高回転数 :10,000rpm(標準)
20,000rpm(高速型)
オプション選択 :モーターの種類
エンコーダー
真空チャッキング
モーター冷却用ジャケット
面板各種
用途 :精密内面研削盤、円筒研削盤用ワークヘッド
超精密旋盤ヘッドストック
治具研削盤用スピン・テーブル
平面研削盤での回転研削用スピン・テーブル
平面反射鏡、ポリゴン鏡平面加工用フライカッター・スピンドル ☆コンピューター用ディスク検査測定装置:
3R型スピンドルが組み込まれたディスク検査測定装置です。
性能:
精度:スピンドル振れ(アキシャル、ラジアル共) − 0.025μm
クランプ治具面振れ −最大 0.50μm
クランプ治具パイロット部振れ −最大 1.25μm
回転速度:最高 15,000rpm
リゾルバー/エンコーダー:用途により選択
負荷容量、剛性:”3R型”ブロックヘッドスピンドル仕様に準ずる
標準クランプ治具ディスク内径:
25、40、63.5、100mm 並びに6.625” ☆眼内レンズ、コンタクト・レンズ加工機
エアー・ベアリング・スピンドル並びにエアー・スライドを応用した5軸制御のレンズ
加工機です。 ★エアー・ベアリング・スピンドルの用途:
☆ディスク検査、並びにバック書き込み:
ディスク業界では、非同期運動誤差がサブミクロンの”ブロックヘッド”
エアー・ベアリング・スピンドルが最も好ましい回転基準軸として
広く採用されています。
☆真円測定器、並びに(円状)平坦度測定:
内径、外径、表面の振れ、同心度、直角度をナノメートルの精度まで測定できます。
☆旋盤のヘッドストック:
端面、外径、内径の加工が、サブミクロンの精度になり、光学レベルのオングストローム
の仕上げ面が得られます。
☆平面研削盤、円筒研削盤、治具研削盤、並びにスピン・テーブル:
平坦度、平行度、真円度、直角度、および同心度をサブミクロンの精度に研削できます。
☆非球面形状、並びにレンズ創成機:
機械の主軸、B軸、並びにツールセット・ステーションのピポットに広く採用されております。
☆機械式ベアリングの試験:
ベアリングのノイズの特徴、振れ、並びに非同期運動誤差を測定できます。
”ブロックヘッド”スピンドルが、堅牢で、実質上の回転軸基準となります。
☆各種研削盤の砥石ヘッド:
スピンドルの高い剛性、円滑な回転、並びに高い回転精度により、素晴らしい仕上がり面が
得られます。複雑なフェライト形状のスライシング加工や、ガラスやその他の脆性材料の
研削加工が、脆いエッジにチッピングを発生させることなく行えるには、良い例です。
(多くの場合、”ブロックヘッド”スピン・テーブルが併用されます。)
”ブロックヘッド”スピンドルを使用すると、サブサーフェースの損傷が最小に押さえられ、
磨きの必要性が減ったと言われております。
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